フルートのお手入れ方法を画像付きで丁寧に説明します!

フルート始め方

フルートを初めて手にしたあなた。

まずはフルートの扱い方とお手入れ方法を確認しましょう。

練習した後、水滴などをそのままにしておくと、フルートが痛んでしまいます。

きちんとお手入れをすれば、フルートは何年も演奏することができますよ。

大事なフルートというパートナーを大切に扱ってあげましょう。

この記事で分かること
フルートの日常的なお手入れ方法

フルートの扱い方

フルートを扱う時に気を付けることは下記です。

  • キィの上を持たない
  • ぶつけない
  • フルートを置く時には平らな場所へ置く

フルートの扱い方や組み立て方については、こちらの記事をご覧くださいね。

画像で見るフルートの組み立て方!取り出しから片付けまでを分かりやすく

フルートのお手入れ

フルートを片付けるときには、毎回お手入れが必要です。

詳しく見て行きましょう。

中を拭く

フルートを吹くと、管の中には水滴がついています。

その水滴をぬぐうには、クリーニングロッドとガーぜを使います。

クリーニングロッドへのガーゼの巻き付け方

  1. ガーゼをクリーニングロッドの穴に通す
  2. 通したガーゼの長い方をクリーニングロッドの先を隠すようにかぶせる
  3. 余っているガーゼをクリーニングロッドに巻き付ける
クリーニングロッドが見えないようにガーゼを巻き付けましょう。
クリーニングロッドが見えているとフルートに傷がついてしまいます。

ガーゼを巻き付けたクリーニングロッドで管の中を拭く

フルートを組み立てた状態で、ガーゼを巻き付けたクリーニングロッドを通していきます。

途中でガーゼが詰まってしまわないように、一方向で通しましょう。

先に3つに分けてから拭く、という方法が一般的ですが、私は、下記の方法で拭いています。

なぜなら、この方法が一番速く片づけられるからです。

吹奏楽部やオーケストラに入ると分かりますが、フルートを片付けるのって、なぜか他の楽器よりも時間がかかるのです。

みんなで練習していると、楽器のほかにも譜面台や椅子を片付けなければならないことも多いですね。

そんな中、自分の楽器の片づけに時間がかかってしまうのが心苦しく思えてきます。

でも、きちんとお手入れをしないと楽器が痛んでしまう、どうしよう・・・、となりますね。

下記は慌ただしい時に、オーケストラの先輩たちがやっていた時短のお手入れ方法です。

  1. 足部管からガーゼを巻き付けたクリーニングロッドを通す
  2. 奥まで通したら足部管を外す
  3. 出ているクリーニングロッドを胴部管の奥まで通す
  4. 胴部管を外す
  5. 出ているクリーニングロッドを頭部管に通す
  6. あまり押しすぎないように水滴をぬぐうようにする
・クリーニングロッドを通すのは一方向
・頭部管を拭く時は押しすぎないように注意すること
・外したパーツは転がってしまわないようにケースにしまうこと
中の水滴をぬぐったら、ついでにクリーニングロッドの穴が開いていない方を頭部管に入れて、中のコイルの位置がずれていないかも確認すると良いですね。
穴の中心に線が来ていれば問題ありません。
ずれている場合は、楽器屋さんで調整してもらいましょう。
もし、クリーニングロッドを忘れてしまっても、割り箸やティッシュでやろうとしてはいけません!
割り箸では管内を傷つけてしまいますし、ティッシュは中に詰まってしまう恐れがあります。
クリーニングロッドの代替品として考えられるのは、リコーダーのクリーニングロッドぐらいです。
お手入れ用品を忘れてしまったら、ハンカチなどの上で軽くとんとんとして、できるだけ水滴を落としてからしまいましょう。
もちろん、帰ってからきちんとお手入れするのを忘れないでくださいね。

タンポの水滴をとる

管の中の水滴を拭いたら、タンポ(キィの裏側)の水滴を取ります。

画像のようにクリーニングペーパーをキィに挟んでぱたぱたと開閉しましょう。

クリーニングペーパーが濡れたら、また違う場所で水がつかなくなるまでぱたぱたします。

キィを閉めた状態でクリーニングペーパーを絶対に引き抜かない
キィを閉めた状態でクリーニングペーパーを引き抜いてしまうと、タンポに傷がついてしまいます。
タンポに傷がつくと、しっかりと穴をふさぐことができなくなり、音が出にくくなったり、音程が不安定になったりしてしまいます。

クリーニングペーパーで吸い取っているのは水なのに、1回で捨てるのはもったいないですよね。

置いておくとクリーニングペーパーはすぐ乾くので、私は数回使って、紙がへばってしまったら取り換えるようにしています。

外側を拭く

管の中とタンポの水滴が取れたら、仕上げに外側を磨きます。

指紋などが付いていると、黒ずみの原因になることもあるので、専用のクロスできれいに拭きましょう。

その際もクロスでタンポをこすってしまわないように気を付けます

キィの上も優しく拭きましょう。

タンポを傷つけないように注意して拭くこと。
ケースにしまう時もせっかく拭いたフルートを素手で持たないように、クロスで持って片づけます。

お手入れ道具をしまう場所

クリーニングロッド、ガーゼ、クリーニングペーパー、クロスはハードケースとソフトケースの隙間に入れておくと良いですね。

別で保管すると、自宅以外で演奏するときに、持って行くのを忘れることもあります。

フルートと一緒に湿った布を入れておくとフルートが痛んでしまいますので、くれぐれもガーゼやクロスをフルート本体と一緒に入れないようにしてくださいね

演奏中にタンポに水滴が溜ってしまった時

人前で演奏している時に、タンポに水滴が溜っているのに気付いた。

でもクリーニングペーパーが近くにない!どうしよう!

そんな時は、水滴が溜っているキィの手前側から外側に向かって息を「ふっ!」と吹き付けてみてください。

勢いよくするのがポイントです。

応急処置ですが、これで水分は一時的に飛ばせます。

定期的な調整も必要

日常的なお手入れについてのほかにも、半年~1年に1回は楽器屋さんなどに調整に出しましょう。

普段気づかなかったタンポの隙間を調整してくれたり、全体のバランスを整えてくれます。

なんだか音が出しにくくなった気がするな、と思ったら調整に出し時かもしれません。

調整に出すと、2週間ほど楽器を預けることもあるので、前後に吹く機会がないかなど、スケジュールを確認した上で出しましょう。

調整はお手持ちのフルートを買ったお店に出すことが理想ですが、町の楽器屋さんでも大丈夫ですよ。

まとめ

日常的なお手入れの方法を画像と共に見てきました。

一度知ると何でもないことですが、初心者さんだと、ガーゼの巻き付け方から「?」となってしまいますよね。

是非、フルートを演奏するときにはこの記事を見ながらお手入れをしてみてくださいね

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