フルートを初めたいけど、楽器はどれがいいの?
少しネットで調べてみるだけでも、たくさん出てきて迷ってしまいますね。
ここでは初めてフルートを買うあなたに選ぶポイントをお伝えします。
「安ければいい!」という物でもないので、購入前に一読くださいね。
初心者さんがフルートを選ぶポイント
初心者さんがフルートを買う時に気を付けたいポイント
フルートの初心者さんが初めてフルートを買うなら、下記のポイントを押さえて選びましょう。
- 素材は「白銅」か「洋銀」か「銀」
- カバードキィ
- Eメカニズム付き
- オフセット
- 値段は10万円前後のもの
- 信頼あるメーカーのもの
詳しく説明していきます。
素材は「白銅」か「洋銀」か「銀」
フルートの素材には白銅・洋銀・銀・金・プラチナなどの種類があり、それによって値段も変わってきます。
初心者さんが吹きやすいと言われている素材が「白銅」「洋銀」「銀」です。
3つの中では銀が一番高く、どこに使わているかによって値段が変わるのです。
値段が上がるにつれて、
リッププレートのみが銀製→頭部管が銀製→頭部管・胴部管・足部管が銀製
になっていきます。
一番安価な「白銅」で作られたフルートだと「1年ぐらいたつと物足りなくなるかも」と言われています。
が、正直分かりません。
1年吹いたぐらいでは音の違いなんて分かりませんでした。
よほどセンスのある人なら違うかもしれませんが・・・。
ですので、銀がどれぐらい含まれるものを選ぶかの基準は各人のお財布事情ということになります。
ちなみに私が30年使っている楽器は
- リッププレート銀製
- 頭部管は洋銀
- 胴部管と足部管は白銅
でした。
さすがに10年ぐらい吹くと物足りなくなりますし、フルートの先生からも買い替えを勧められました。
でも、社会人1年目で100万円のフルートを買う勇気はなく、そのままにしていて、育児に専念期間を経て20年余り。
子どもたちにコンサートで吹くことになって、あまりに心もとないと頭部管だけ銀製のものに買い替えた次第です。
このように、そんなに高い楽器でなくても長年使えるのがフルートの良いところです。
もちろん、余裕がある方は銀が多く使われているものを選ぶと買い替えの時期を遅らせることができるかもしれません。
カバードキィ
カバードキィはキィに穴が開いていないものです。
対して、キィに穴が開いているものを「リングキィ」と言います。
正しい位置で押さえられるようになる、という点では「リングキィ」の方が良いのですが、最初は難しいです。
特に手が小さめのお子さんや女性は厳しいでしょう。
どうしてもリングキィがいい!というこだわりがなければ、初心者さんにはカバードキィをお勧めします。
どうしてもリングキィがいいけど押さえるのが不安、という場合には、キィの穴をふさぐグッズもあるので活用してもよいでしょう。
Eメカニズム付き
Eメカニズムは「Eメカ」とも呼ばれ、フルートの構造上音程が安定しにくい高音域の「ミ」を出しやすくする構造です。
初心者用モデルにはほとんど搭載されています。
フルートは「ミ」だけでなく音程が不安定な楽器なので、Eメカはあった方がよいですね。
オフセット
オフセットは、キィを押さえやすいように左手の薬指で押さえるキィが少し外側に出て配置されているものです。
対して、キィがまっすぐに配置されているものは「インライン」と言います。
「インライン」の方が見かけがスッキリとして好む方もいらっしゃいますが、初心者さんは吹きやすさ重視で「オフセット」を選びましょう。
カバードキィ・Eメカ・オフラインについてはこちらの記事でも解説しています。
Eメカ?オフセット?フルートのパーツや仕組みの名称をご紹介します!
値段は10万円前後のもの
フルートの値段はピンキリで、1万円ぐらいのものから数百万円もするものまであります。
初心者セットとして、グッズがセットになって2万円ぐらいのものもありますが、品質が心配なのでおすすめできません。
長く続けるかもわからないし、試しに吹いてみたい、という場合を除いては、10万円前後のものが安心です。
信頼あるメーカーのもの
フルートのメーカーとして有名なのは
- ヤマハ
- サンキョウ
- パール
- パウエル
- ムラマツ
- アルタス
- ミヤザワ
- ナガハラ
- バーカート
などがあります。
楽器店の店頭に並んでいるものはほとんどこれらのものでしょう。
信頼あるメーカーのものなら、故障や調整など、何かあったときに対応しれくれます。
メーカー保証もあるので安心ですね。
なかでもヤマハは中学校や高校の吹奏楽部で、「学校楽器」としてよく置かれています。
理由として、「鳴らしやすく壊れにくいから」だと聞いた事があります。
私が5年ほど前に試し吹きをした印象では、パールは軽く吹けて明るく広がっていく音、ムラマツは品のある深い音、パウエルは鳴りやすく響く音でしょうか。
初めてフルートを選ぶときは試し吹きをせずに選ぶことになると思います。
初心者さんだと音の違いが分かりにくく、そもそも音が出せないことが多いのです。
楽器屋さんに初心者向けの楽器をお願いすると、いくつか候補を持ってきてくれるので、その中から選ぶと良いでしょう。
音を聞きたい時は店員さんに相談すると吹いてくれるはずです。
レッスンに通う予定なら、先生に相談すると、先生が試し吹きをして選んでくれる場合もあるので、事前に確認するとよいですね。
上記のメーカーの中でも、ムラマツは長くフルートを続けていると憧れの楽器です。
初心者さんだと音が少し鳴らしにくいのでお勧めできないのですが、本当に良い音が鳴ります(個人的な感想ですが)。
ムラマツは生産数が少なく、常に楽器屋さんにあるわけでもないのです。
中古品であってもなかなかでないほど。
いつか手に入れたいフルートです。
初心者にお勧めのフルートは?
フルート初心者さんが楽器を選ぶポイントを踏まえてのおすすめの楽器を紹介しましょう。
10万円前後で考えるなら、ヤマハです。
スタンダードシリーズが初心者用で9万円前後からあります。
他のメーカーでも初心者用として売られているものはありますが、10万円を超えていく印象です。
インターネットなら、もう少し安くあるかもしれません。
その場合は、楽器屋さんが販売しているものにしましょう。
出荷前に検品をしてくれたり、保証期間があったりしますよ。
まとめ
初心者さんがフルートを初めて買う時のポイントとおすすめの楽器をご紹介しました。
- 素材は「白銅」か「洋銀」か「銀」
- カバードキィ
- Eメカニズム付き
- オフセット
- 値段は10万円前後のもの
- 信頼あるメーカーのもの
上記のポイント押さえたうえで、10万円前後となるとヤマハのスタンダードシリーズがおすすめです。
大切なパートナーになるフルートをポイントを押さえて選んでみてくださいね。
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