初めまして。
サイト運営者のYukariです。
東京で4人の子育てをしながら、アマチュアフルート吹きをしています。
大阪生まれの40代主婦です。
気づけばもう30年近くもフルートを吹いています。
あくまで趣味として楽しんでいたのですが、ちょっとしたきっかけで、子どもたちに演奏を聴いてもらうようになりました。
そうしたら、フルートを通して人との繋がりができて、世界がどんどん広がっていきました。
「フルートって難しいんでしょ」「すごいねえ」
そんな風に声をかけてもらうこともしばしばです。
でも、フルートって、気軽に始められる楽器なんですよ。
フルートの楽しさをもっと広められていけたらいいな、という思いで、このブログを始めました。
フルートを始めたきっかけ
ありがちですが、中学校の吹奏楽部で始めました。
フルートは人気な楽器でしたが、募集は一人だけ。
やりたい子が多かったのですが、楽器を持っている人優先で決められていました。
私はたまたま祖父の家に古いフルート(安物ですよ!)があり、使っていいと言われていたので、フルート担当になることができました。
「おじいちゃんの家にフルートがあるなんてお嬢様!?」なんて誤解を受けそうですが、全くそんなことはありません。
どうやら叔父が若い頃に少しやろうとしていたらしく、安いフルートを買って放置していたらしいのです。
「いやいや、でもフルートって高いんでしょ!?」
と、思いますよね。
でも、楽器の値段はピンキリです。
よく、習い事でピアノが挙げられますが、ピアノよりは安いものがありますし、キーボードを買うぐらいの値段でも買えるのです。
中学校時代
中学校では無事にフルート担当になれましたが、練習は大変でした。
一緒に入った他の楽器担当子たちの中で、一番長くマウスピース(頭部菅。口を当てる部分がある部分のみのこと。フルートは3つのパーツに分かれるんです)だけで練習させられました。
3カ月ぐらいでしょうか。
フルートはまず安定した音を出すのが難しいので、時間をかけていたようです。
基礎が終わると、先輩が丁寧に教えてくれ、全くの初心者だった私もフルートを吹けるようになりました。
高校時代
中学校の3年間でみっちりフルートをしたので、高校では違う楽器をしてみよう、と思いました。
音楽好きなので、吹奏楽部以外に入ることは考えていませんでした。
やりたかったのはサックスパート。
見た目もかっこよく、大きな音も出て、メロディやソロもたくさんある花形パートです。
最終的に希望者は私ともう一人の子の二人になり、くじで決めることになりました。
トランプを2枚用意して、スペードのエースを引いた方がサックス。
見事に当たりました!
そうして3年間はサックス担当として頑張りました。
ただ、同級生のフルート担当の子が初心者だったので、時々教えたりはしていました。
大学時代
高校でサックスを満喫しましたが、「やっぱり私はフルートがしたい!」ということで、フルートを吹けるクラブを探しました。
応援団付きの吹奏楽部か、交響楽団。
交響楽団(=オーケストラ)には吹奏楽部にあった楽器だけではなく、弦楽器もあります。
たくさんの楽器と一緒に演奏するのは楽しそうだなあと思い、交響楽団に入りました。
そこでも、フルートは狭き門。
募集1人のところに3人希望者がいたようです。
しばらく練習に通い、先輩方の協議で入部者が決められます。
私は久しぶりにフルートを吹けるのが楽しくて、毎日のように通い、1回につき3時間ぐらい吹いて帰っていました。
そして無事に入団。
同時に、フルートの先生に付くことを勧められ、個人レッスンに通いだしました。
個人レッスンの先生には、結婚して東京に来るまで10年もお世話になりました。
交響楽団では、それまで聞いた事もないような本格的なクラシックを演奏しました。
ベートーベンだったり、チャイコフスキーだったり。
多くの仲間と力を合わせることで、大きなスケールの音楽になることにすっかりはまってしまいました。
社会人時代
大学を卒業してからも、オーケストラに入りたいと思い、たまたま近所で募集のあったオーケストラに見学に行きました。
他の希望者もいたようですが、既存の団員とウマが合って、無事に入団。
学生の頃よりは気楽に音楽を楽しめました。
ここも結婚して東京にくるまで6年ほど所属していました。
妊娠を機にフルートから遠のいてしまいました
結婚して東京に来てすぐ、家から少し遠いけれどフルートを募集しているアマチュアオーケストラを見つけました。
フルートを趣味で演奏している人は多いので、オーケストラのフルート募集が見つかったらラッキーなのです。
タイミングが良かったようで、入団が決まったのですが、間もなく妊娠が判明し、つわりが始まりました。
入院するほどではありませんでしたが、起き上がることができないほどには重いつわりで、外出もできません。
やむなくオーケストラは休団という形をとりました。
フルートの募集はなかなかないので、席を確保しておきたかったのです。
でも、一人目が生まれて1年が経とうとした頃、二人目の妊娠が判明し、退団することになりました。
そこからは育児でいっぱいいっぱいで、自分の趣味の時間は取れませんでした。
あっという間に3人の育児で6年が過ぎました。
再びフルートを始めたきっかけ
子供たちが入った幼稚園では、有志のママたちが幼稚園外でイベントを企画してくれていました。
みんなで遊ぼう、とか、ハロウィンで仮装してゲームをしよう、とか、クリスマスでみんなで工作しよう、とか。
一番上の子が年中さんの時(二人目が3歳、3人目が2歳)、ふと、「クリスマス会でフルートを吹いたら子どもたちは喜んでくれるかしら」と思い立ちました。
音大を出ているわけではなかったので、人にお聞かせするようなものでは・・・と思っていました。
でも、我が家は下の子たちが小さく、イベントのお手伝いができなかったので、これぐらいなら貢献できるかなと思ったのです。
幹事のママに「あの・・フルート吹けるけど・・・」と声をかけてみたら、「ほんと!ぜひやって!」ということで、演奏することになりました。
久しぶりに人前での演奏なので、下の子たちが遊んでいる時間などに、隙を見て練習を始めました。
CD伴奏に合わせて、子どもたちが知っていそうな曲を演奏しようと、楽譜も準備しました。
当日、銀色に輝くフルートに子供たちは興味深々。
知っている曲が鳴りだすと、踊ったり歌ったりの大騒ぎでした。
演奏させてもらっている私まで楽しくなり、音楽っていいな、と改めて思った瞬間でした。
フルートを通して広がるコミュニケーション
盛況だったクリスマス会の後、子どもの習い事のリトミックに向かいました。
家に帰る時間はなかったので、フルートを持ったままです。
リトミック教室に到着すると、教室の先生方に「あれっ?それってフルート?!」と声をかけられました。
幼稚園のクリスマス会で演奏してきた、と言うと、
「えー!言ってよ~!演奏会とか一緒にできそうじゃない?しちゃう?」とノリノリな先生お二人。
あれよあれよという間に、先生は地域の楽器を演奏できるママに声をかけ、半年後に子供向け演奏会をすることが決まっていたのです。
その間約1カ月。
演奏する曲を決め、忙しいママたちが何とかスケジュールを合わせて練習をし、ママ友に演奏会の宣伝をして、あっという間に本番になりました。
チケットは売り切れ、それでも当日にいらっしゃるお客様がいらっしゃったので「立ち見なら」と会場に許可をもらうほど。
0歳から聴けて、入退場は自由、子どもが主役だから子供はワンコインだけど、大人は無料。
やってみて、「こどもたちに生の演奏を聴かせてあげたい!」という声がとても多かったのが印象的でした。
演奏会が終わってお見送りをしていると、
「楽しかった!」
「またやってね!」
という言葉を、子どもたちもママたちからも掛けていただきました。
その後、コロナ禍でできなくなるまで、何回か開催し、その縁もあって幼稚園に出張演奏しに行ったりもしました。
4人目の子供を妊娠中も、演奏会を開催し、ちょうど1カ月後に出産したのも良い思い出です。
現在
現在はコロナ禍のため、大きな演奏会は控えています。
でも、リトミック教室で定期的に呼んでいただいて、1,2歳の赤ちゃんたちとママたちに演奏したり、幼稚園の有志のイベントで演奏したりしています。
東京でも新しくオーケストラに入ることができ、クラシックにも取り組んでいます。
小さなきっかけからフルートを通して、たくさんの人とつながりができました。
そんな中で「フルートって憧れる」「やりたかったけど・・・」という声も聞きます。
今からだって、フルートを始めるのに遅くはありません。
敷居が高いイメージを持たれがちですが、フルートって気軽に始められる楽器です。
一人で吹くのも楽しいけれど、ピアノやギターなどの他の楽器と演奏するのも楽しい。
ピアノを習っているお子さんやお孫さんとアンサンブルだってできるかもしれません。
フルートの楽しさを、アマチュアだからこその視点でお伝え出来たら、と思っています。